目次
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  1. 1. リラックス状態で仕事をしないとパフォーマンスは落ちる
  2. 2. 仕事中にもできるリラックス方法
  3. 1. チョコレートを食べる
  4. 2. コーヒーをやめて緑茶に変える
  5. 3. 意識的にトイレに行くなどずっと座っていない
  6. 3. 職場をリラックスできる空間にするには
  7. 1. 荷物を減らすなど空間を広くする
  8. 2. 観葉植物を置く
  9. 3. イヤホンの使用をOKにする
  10. 4. マインドフルネスを取り入れてリラックスする
  11. 1. マインドフルネスとは
  12. 2. マインドフルネスで得られる効果
  13. 3. マインドフルネスの行い方
  14. 5. まとめ

「仕事中は適度な緊張感を持って」「ミスのないように細心の注意を払う」など、日本のビジネスシーンでは、リラックスせずピリピリと緊張した空気がよいとされがちでした。しかし、近年では「適度にリラックスして仕事をする」「仕事の効率はリラックスした状態の方がアップする」といわれており、仕事中の息抜きや癒やしを工夫する人も増えてきています。

ここでは、リラックスして仕事をするメリットやその理由、かんたんに取り入れられるリラックス方法にくわえ、マインドフルネスの効果や方法などについてご紹介しています。

リラックス状態で仕事をしないとパフォーマンスは落ちる

 

良い意味での緊張感を持って仕事に当たるのは悪いことではありませんが、何事も過ぎた状態は禁物です。過度な緊張状態だと、仕事でいいパフォーマンスを発揮することはできなくなってしまいます。

 

過度な緊張状態は「過緊張」と呼ばれ、交感神経が過度に緊張している状態をさします。具体的には、「1つのことが気になって、他の業務に身が入らない」「仕事が終わっても仕事のことばかり考えてしまう」「不安な気持ち、焦るような気持ちが消えない」といった場合、仕事によって過緊張状態が引き起こされている可能性があるでしょう。

 

このような状態にあると、1つの業務を終えるのに必要以上に時間がかかってしまい、予定通りに仕事を終了させられないばかりか、仕事後にも疲労や緊張状態が取れず、蓄積してストレスフルな状態に陥りかねません。この「緊張・ストレスの蓄積」は軽視できないもので、最悪の場合抑うつ状態へと繋がるケースもあるのです。

 

過緊張を避けるためには、リラックスした状態で仕事ができる環境にあるか、緊張をほぐす対策ができているかなどが大切になります。仕事中に少しでも肩の力が抜けること、自分だけのほんのささいなリラックス方法を知っているだけでも、仕事の効率アップとストレス回避の両方に良い影響をもたらすでしょう。

 

仕事中にもできるリラックス方法

 

ここでは、職場でできるかんたんなリラックス方法をいくつかご紹介しています。どれも気軽に試せるものばかりなので、「リラックスしてないな」と感じる社員がいたら、以下の方法をすすめてみるのもよいでしょう。

チョコレートを食べる

刺激物の印象が強いチョコレートですが、良質なチョコレートに含まれるテオブロミンという成分には、リラックス効果があるとされています。欧米では、リラックス効果を目的に、寝る前にチョコレートを食べる習慣を持つ人もいるのだとか。仕事中のおやつや息抜きのツールとして、少量のチョコレートを食べてみるのもよいでしょう。

コーヒーをやめて緑茶に変える

仕事中の飲み物として、コーヒーを選ぶ人は多いでしょう。コーヒーや紅茶にはカフェインが含まれており、カフェインには心拍数を上げたり、興奮させたりする効果がある反面、過剰な摂取はリラックスから遠のく状態を作り出してしまう場合もあります。

 

こまめな水分補給とリラックスを同時に実現するなら、コーヒーや紅茶よりも緑茶を選ぶとよいでしょう。緑茶にもカフェインは含まれていますが、テアニンというカフェインのはたらきを弱める成分が入っているため、心を落ち着かせることができます。

意識的にトイレに行くなどずっと座っていない

忙しいときや時間に追われているときなど、つい休憩も取らずに、長時間作業をしてしまいがちです。人間が深い集中力を発揮できる時間は限られていますし、疲労や緊張が蓄積すれば、業務効率も下がってしまいます。

 

どんなに忙しくても、自分に罰を課すかのように仕事を続けるのではなく、意識してトイレに立ってみるなど、気分を切り替える時間を持つようにしてみましょう。実際にトイレへ行かなくても、同じ姿勢から立ち上がり、軽いストレッチや深呼吸をするだけでも、リラックス効果が期待できます。

職場をリラックスできる空間にするには

職場をリラックスできる空間にするためには、経営者や上司も率先して対策を取る必要があるでしょう。すぐに取り入れられる具体的な方法として、以下のようなものが挙げられます。

荷物を減らすなど空間を広くする

書類や古い商材など、荷物に埋もれたオフィスで働いていると、広い空間で同じ作業をしている場合より、人は疲労を感じやすくなります。オフィスを移転しなくても、書類のデータ化や収納の多いオフィス家具の導入などで、スペースや奥行きを感じさせるオフィスにすることができるでしょう。

観葉植物を置く

オフィス内に観葉植物を置くことで、自然を感じる癒やし効果、リラックス効果をねらえます。緑を感じさせる職場は仕事中の緊張をほぐすだけでなく、コミュニケーションの円滑化も期待できるでしょう。

イヤホンの使用をOKにする

仕事中に音楽を聴くことは、集中力やリラックスに役立ちます。ただ、どのようなジャンルの音楽がよいのかは人によってことなるため、イヤホン使用をOKにして社員が個々に音楽を聴ける状態にする、といった対策を取り入れている企業もあります。

 

音楽を聴くことでリラックスできるだけでなく、限定的に使用することで「今話しかけないでほしい」という婉曲な意思表示にできる、というメリットもあるようです。

マインドフルネスを取り入れてリラックスする

「リラックス状態をキープしてストレスを避け、仕事の効率を上げる」という考え方は、マインドフルネスに通じるものがあります。マインドフルネスについて「何となく聞いたことがあるが、はっきりと知らない」という方のために、マインドフルネスについてもご紹介しましょう。

マインドフルネスとは

マインドフルネスとは、仏教などにおける「瞑想的状態」を英語に訳したもので、「通常の精神状態」「穏やかで凪いでいる状態」に気持ちを持っていくための方法やメソッドをさしています。「今この瞬間の意識を大切にする」といった意味合いで使われることもある言葉です。

マインドフルネスで得られる効果

マインドフルネスを行って穏やかな精神状態に戻すことで、緊張やストレスの蓄積を防ぎ、リラックスした状態に気持ちをリセットすることができます。リラックスした状態になった後は集中力を上げ、重要な局面でのパフォーマンス向上が期待できるほか、「気持ちをリセットする方法を知っている」という安心感が緊張への耐性をつくる、といったメリットもあるのです。

マインドフルネスの行い方

マインドフルネスにはいくつかの方法がありますが、代表的なやり方としては「姿勢を正して座り、目を閉じて深呼吸をしながら自分の精神状態について客観的に見つめる」などが挙げられます。座って行う方法だけでなく、横たわりながら行う、ゆっくりと歩きながら行うなど、自分が瞑想に入りやすい方法を組み合わせてみるのもよいでしょう。

まとめ

緊張状態を強いられる職場や、リラックスしにくい環境で長時間働いていると、人は過緊張の状態となり、仕事のパフォーマンスが落ちるだけでなく、ストレスの蓄積で抑うつ状態になってしまうリスクがあります。リラックスして仕事ができる環境づくりには、トイレに立つ、チョコレートを食べるといった気分転換だけでなく、オフィス内の荷物を減らしたり、観葉植物を置いたりといった経営者側の協力も大切です。

 

ストレスフルな状態から気持ちを整え、瞑想によって穏やかで雑念のない状態へと調整するマインドフルネスを取り入れることも、リラックス状態を保つのに役立つでしょう。