目次
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  1. 1. リラックスは自律神経を整える効果がある
  2. 2. 職場ですぐ実践できるリラックスする方法
  3. 1. 副交感神経が優位になる腹式呼吸
  4. 2. 辛いときや忙しいときは意識的に笑顔を作る
  5. 3. お昼休憩などで仮眠を取り入れる
  6. 4. 観葉植物をじっと見る
  7. 5. 簡単なマッサージを行う
  8. 3. 効果がない、逆効果と言われているリラックス法について
  9. 1. 就寝前の飲酒
  10. 2. パソコンやスマホを長時間使用する
  11. 3. 好きなものしか食べない
  12. 4. まとめ

日々仕事に追われている方こそ、疲れやストレスを癒やすことが必要です。しかし、さまざまなリラックス方法がある中で、本当に効果があるものと、逆効果のものがあることをご存知でしょうか?今回は、リラックスの効果、職場ですぐにできるリラックス方法、効果がないリラックス方法について解説します。

リラックスは自律神経を整える効果がある

リラックスするとストレスや疲労を癒やすことができるのは、「自律神経」を整える効果があるからです。

 

自律神経とは、血流や内臓の働きや体温調節などを司る働きのことです。昼間の活動や興奮で優位になる交感神経と、夜間やリラックスした状態で優位になる副交感神経の2種類があり、それらがバランスを保つことで体の機能が正常に働くようになります。

つまり、リラックスすると副交感神経が優位に働くことで、以下のような健康面への良い効果やメリットを得ることができます。

 

・血流が良くなる…緊張やストレスで固くなった筋肉が緩み、血流やリンパが流れやすくなる

・デトックス…血液とリンパの循環が活発になると、老廃物が排出しやすくなる
・むくみの解消…デトックス効果により、血液中の余分な水分も排出できる
・腰痛・肩こりの緩和…リラックスで筋肉の緊張やコリがほぐれる
・肥満予防…血流が良くなると冷えやむくみが改善し、余分な脂肪が付きにくくなる
・自律神経失調症の予防…だるさ、めまい、頭痛、不安、イライラなどの症状を予防

 

このように、リラックスをすると心身ともに安定し、健康的な生活を送ることができるのです。

 

現代人は仕事で過剰なストレスを受けており、交感神経の方が優位になりがちです。交感神経で脳が興奮した状態が続くと、イライラや不眠、頭痛、肩こり、胃潰瘍といった症状が起きるリスクが高くなります。忙しく働く現代人こそ、心身の健康に配慮し、意識してリラックスすることが必要と言えるでしょう。

職場ですぐ実践できるリラックスする方法

 

緊張する場面が多い職場は、生活する中で最もストレスを感じる場所という方も多いでしょう。そこで、職場で簡単に実践できる、おすすめのリラックス方法を5つご紹介します。

副交感神経が優位になる腹式呼吸

腹式呼吸は、副交感神経が優位になる効果があり、周囲の目を気にすることなく座ったままできるおすすめのリラックス方法です。

お腹をへこませるように口から息を吐ききったあと、お腹を膨らませるように鼻で息を吸い込む、というシンプルなやり方です。何回かくり返すことでリラックスでき、イライラや緊張が次第にほぐれていくでしょう。

 

辛いときや忙しいときは意識的に笑顔を作る

嫌なことや辛いこと、落ち込むことがあったとき、どうしても表情が暗くなってしまうものです。しかし、必要以上に落ち込むと「負の連鎖」が起こるので、それを断ち切るためには意識して笑顔を作ることが効果的です。笑顔になると辛い気持ちが和らぎ、次第に前向きになることができます。

お昼休憩などで仮眠を取り入れる

眠ることもリラックス効果があるので、休憩時間を利用して仮眠を取るのもおすすめです。ストレスの軽減や気持ちの切り替えができる睡眠は、短時間でも十分に効果を得られます。横になる環境がない職場でも、椅子に座ったままうつ伏せ状態で寝る、または目を閉じてウトウトするだけでも大丈夫です。

観葉植物をじっと見る

森林浴でリフレッシュできるように、緑色の植物を見るだけでもリラックス効果を得ることができます。職場にある観葉植物を眺めたり、デスクに小さい観葉植物を置いたりするといいでしょう。

 

また、1点をじっと見つめると目や脳をリラックスさせる効果があるので、見るものを植物にすると相乗効果が得られるのでおすすめです。

簡単なマッサージを行う

緊張やストレスを感じると筋肉が固くなり、さまざまな部位に疲れを感じます。そこで、職場で簡単にできるマッサージや体操を取り入れましょう。そこで、リラックス効果が得られるマッサージ・体操の種類と方法は以下のものがおすすめです。

 

・リラックス効果が高いハンドマッサージ…手の甲をさすったあと、指先から付け根に向かってらせん状に揉む。手のひらの中央を押したあとに指先を反らせてストレッチする。ハンドクリームを塗ると効果的。
・疲れが取れる耳マッサージ…耳たぶの上のくぼみに指を入れ、2~3ミリほど後ろに軽く引っ張る
・目の疲れに効くマッサージ…こめかみを3~5秒ほど押す・目頭を2~3秒ほど押す・目の周りの骨に沿って徐々に指圧する、など
・眼精疲労を取る体操…目玉を上下に動かす、ぐるぐる回す(1日2~3回が目安)

・肩こり解消に効く体操…交互に肩を上下に動かす(10回が目安)・両肩をすくめて3秒キープしてから肩を落とす(5~10回が目安)

 

このように、座ったままでもできるマッサージや体操を取り入れると、リラックス効果や疲労回復効果が期待できます。疲れを放置して溜めないよう、ちょっとした合間にこまめに行いましょう。

効果がない、逆効果と言われているリラックス法について

リラックスできると信じてやっていた行動が、実は効果がなかった、というケースも少なくありません。そこで、多くの人がミスをしやすい、逆効果なリラックス方法は次の通りです。

就寝前の飲酒

お酒を飲むこと自体は逆効果ではなく、飲み過ぎない程度であればリラックス効果を得ることが可能です。しかし、多量のお酒や、寝る直前の飲酒をすると、アルコールを分解するために内臓が活動したまま寝ることになります。交感神経が優位になることで睡眠の質が低下するため、寝る3時間前に飲酒を終わらせることが重要です。

パソコンやスマホを長時間使用する

寝る前のリラックス方法として、パソコンやスマホで動画を見る、SNSをする、ゲームをするという方も多いでしょう。

しかし、寝る前の暗い部屋でパソコンやスマホを使用すると、波長が短く、エネルギーが強いブルーライトを目に浴びさせることになります。ブルーライトは目が疲れやすくなるうえに、睡眠のリズムと体内時計が乱れてしまう恐れがあります。途中で目が覚めて長時間寝られない、午前中の活動量が減るといった弊害が起こるので、寝る直前は控えることが大切です。

好きなものしか食べない

好きな食べ物を食べているときは、誰でも幸せな気持ちになり、リラックスできることは確かです。しかし、ストレスを感じたときに、好きなものを「ドカ食い」することは逆効果です。

食べ過ぎて具合が悪くなることや、太るかもしれないという罪悪感、食べ物を衝動買いしてから後悔するなど、かえってストレスが溜まる原因になります。食べることでストレス解消したい場合は、好きなものをほどほどの量で楽しむことが大切です。

 

ただし、リラックスやストレス解消に食べることを習慣にすると、依存につながる可能性が高くなります。健康面に悪影響を及ぼすリスクもあるので、食べること以外のリラックス方法も取り入れましょう。

まとめ

現代人はストレスを多く受けているため、意識してリラックスすることが必要です。リラックスすると副交感神経が優位になり、心身の健康を保つことができます。職場でストレスを感じたときにリラックス方法を実践すると、イライラや緊張がほぐれるので、ストレスを溜めない効果も期待できるでしょう。しかし、飲酒やスマホ、好きなものを食べるという行為は、かえってストレスを溜める原因になりかねません。リラックスをする際は、正しい方法を意識して取り入れることが大切です。